京都祇園観光案内(テスト運用)

2001年02月25日

大石忌

皆はんは京都市の地図見て、「何かおかしい」て思わはらしまへんか?そう、右側に左京区、左側に右京区がおます。

上京・下京は解るて思いますけど、右左はおかしいて思わはりまっしゃろ。実はこれ、御所の紫宸殿から見て(天子は南面すと云うしきたりで、御所の紫宸殿は南向きどす)、右左となるわけどす。上ル・下ルは地図を壁に貼って貰うたらよう解ってもらえますぅ。三条・四条も、御所が起点(0)で南に向こうて一条から十条まであるのんどす。

ひな人形も京都では向かって右がお内裏さん、左がお雛さんで、よそとは反対になっとります。もちろん右・左大臣も、橘・櫻もおんなじどす。今度御所へ行かはるときは気ぃつけて見てみとぉくれやす。

今月の20日に、大石内蔵助はんゆかりの祗園一力亭で「大石忌」ちゅうのんがおます。これは何かて云いますと、大石はんが切腹しはったんが元禄16年2月4日。太陽暦では3月20日になるらしおす。この日大石はんを偲んで、井上八千代はんが「深き心」、あと芸・舞妓はんらで「宿の栄」ちゅう舞を手向けはるのんどす。

ちなみにこれは、招待客だけどすので一般には公開されてまへん。え、「あんたは行ったことあるのんか?」どすて。いえ、うちも誘われたんどすけどまだ行ったことはおへん。これが済んだら、をどりも目の前どす。祗園町にいっぺんに春がやって参ります。

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投稿者 八代目 : 15:54 | コメント (0) | トラックバック

2001年02月08日

花街の立春

立春も済んだちゅうのに、まだまだ寒おすなぁ。云うても京では、奈良のお水取りと比良八講が済まんことには春は来まへんのどすけど。うちは人一倍寒がりやさかい、今の時季が一番辛ぅおす。

けど舞妓ちゃんらは、あんだけ襟抜いてたらさぞかし寒いやろて思いますのやけど、聞いてみたらそないに寒ないらしおす。段々慣れて襟足が鍛えられ、寒さを感じんようになるんどっしゃろか?それともそこだけ皮膚が厚くなるんやろか?毎日襟抜いてはる舞妓ちゃんや若手の芸妓はんはええんやけど、たんまに裾引きしはるお姉さん方は大変らしおす。水で溶いた白粉塗るだけで「ひやぁ」外出たら「おーさぶぅ」で風邪引いてしまわはります。

暖房の効いた現代でこれどすさかい、昔の芸・舞妓はんらは大変やったて思います。人間、段々と軟弱になってしもうてるんやろねえ。うちも小さい頃は、雪降ったら犬みたいに外走り廻ってたもんやのにねぇ。今はすっかり猫になっとります。せやからよほどの事がない限り、冬場お姉さん方は裾引きなんかしはらしまへん。(夏場も頭が蒸れるちゅうて嫌がらはりますけど)一月の始業式でもある程度の歳(大体40才?)なると許して貰えるらしおす。でもどなたはんが決めはるんどっしゃろか?

春が来るまでもう少しの辛抱どす。皆はんも風邪ひかんようにしとぉくれやす。

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投稿者 八代目 : 15:50 | コメント (0) | トラックバック
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