7日、八坂女紅場学園では日曜日にもかかわらず、例年通り始業式がおました。(こういう頑固なとこがよろしおす。)第一正装の黒紋付きに鳩のとまった稲穂の簪を芸妓はんは左に、舞妓ちゃんは右にさして、会場の祗園甲部 歌舞練場に集まって来やはります。
この鳩には、最初眼が入ってまへん。のっぺらぼうの白鳩どす。で、自分で片方の眼を描いて、もう片方を自分の好いた人に入れて貰うと、想いが叶うて云いますのんどすが、さぁ効き目のほどはどうどっしゃろ?
この日、去年ぎょうさんお花売らはった芸・舞妓はんらが、組合長 の竹葉さん姉さんから表彰状と金一封を手渡されますのえ。今回の一等賞は二年連続で豆茂ちゃんどした。 ちなみに金一封て、一等賞で5万円どす。まあ名誉賞ちゅうことどすやろね。
この学園、不思議なことに始業式はおますけど、終業式がおまへん。そのうえ入学もなければ卒業式もおへんのどす。妓籍に入ったときが入学式、やめるときが卒業式ちゅうことになります。 中では何をしてるのか?て思わはりますやろ。そらまたいつかの機会に詳しゅうに...
全員黒紋付きちゅうのは、この日と八月の八朔の日の二回だけどす さかい、それお目当てのカメラ爺・婆がハイエナのように周りを囲んどります。 今年は終わる頃から雪が激しゅうなって、皆はん大変やったて思います。いえ、カメラ爺・婆は好きで来たはるんやからどないなろうがええのんですけど、挨拶回りに行かはる芸・舞妓はんらの方どす。
「○○ちゃんが帯にはねあげた」、「××はんが櫛落した」
と、初日からおかあはんも大変どす...