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ここが西福寺です。
西福寺には「壇林皇后九想図(だんりんこうごうくそうず)」という 美しい壇林皇后が死んで土に還るまでを 九段階に分けて書いてある図があるそうです。
この写真だけ、中央にモヤのようなものが写ってしまいました。
さすが、冥界に入り口だけあります。 恐いですね〜
「こんな、気持ち悪い写真見せやがって!たたりがあったらどうするんだ〜」
大丈夫です! 藤村屋のホームページの看板は、本能寺 (信長が焼き討ちに遭ったあの有名な寺)の御坊さんに書いて貰ってますから!
たぶん、、、 |
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こちらでは六道名物幽霊子育て飴を売っています。
え、幽霊飴知らん?
では八代目が爺さん(六代目-故人)に子供の頃聞いた話をそのままお教えしましょう。 |
それはかなり昔のことじゃった、、じゃなくて京都弁だから、、昔の事やねんねどねえ〜。
六道の辻近くに飴屋があってな、ある夜木戸を叩く音が聞こえたそうや。
店主の爺さんは「なんや、こんな夜更けに」と思うたんやけど、しゃーないさかい戸を開けたんや。
そしたらなんとも顔色の悪い薄気味悪い女がおってな、「夜更けに気の毒ですけど、飴を分けてくれまへんやろか?」と言うたんや。
爺さんはなんや気色悪かったんやけど、そこは商売人やさけ、飴を売ったんや。
そしたらそれから毎晩、毎晩その薄気味悪い女は飴を買いにきよってな、爺さんほとほと困ってある夜その女の後をつけていったんや。
そしたら、その女墓場まで来たと思うたら「ふ〜」と消えよってな、爺さんえらいビビってしもて近所のボンサン(寺の住職の事)の所へ相談しに行きました。
ほしてそのボンサン、次の日に爺さんとその墓場まで行きよったんや。
そしたら、その墓場からなんや赤ん坊の声が聞こえよる。
ボンサンその墓を掘り起こしたら、なんと飴をしゃぶった赤ん坊が土の中から出てきたんやと。
で、その墓の主を調べたら、一寸前に出産直前で亡くなった若い女の墓やったそうや。
どうやら、死んだ後子供を出産してしもて、お乳が出えへんもんやから幽霊となって飴で子供を育てていたんやと。 ひ〜怖い話や!
ふ〜どうでした。恐かったでしょ。へ?怖ない?
僕は子供の頃、この話を聞いた夜、怖くて眠られへんかったんですが、、、
僕が爺さんに聞いた話を出来るだけそのままお伝えしました。
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あ、あれは「前田のベビーカステラ」じゃないか〜
これを買わずして祭り(?)に来たとは言えまへん!
御参りの途中ですが、ちょっと寄っていきまひょう〜。 |
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ひゃ〜美味そうに焼けてるやんか〜
これは、卵を仰山つこうてるさかい滋養があってええんやで!
え、きょうび "滋養がある" なんて言いませんか?
いややね〜物の豊かに育った人間は!
まあ、ええさかい一つつまんでみ〜。
どうですか? 美味しいでっしゃろ?
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ほんなら、買うていきまひょ!
僕の死んだお婆ちゃんがこれが大好きでね〜
ちょうどお供えにええわ!
帰ったら早速仏壇にお供えしよ!
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| あ〜すみません!
つい大好物を発見してしまい我を忘れてしまいました。
つぎは、六道珍皇寺です。
六道の辻周辺にはたくさんのお寺がありますが、どうやらこの寺が中心的なようです。
一番多くの人が御参りされてます。
入り口附近には沢山の花屋さんが
「高野槇(こうやまき)」という古来より葬具として用いられた仏花を売っています。
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このお寺には冥界に通じる
「六道の辻井戸」があります。
小野篁(おののたかむら--小野妹子の子孫だそうです)という人が
昼間の宮仕えが終わったら、夜は閻魔大王にお仕えする為に、
この井戸を通って冥界へ行ったそうです。
いったい何時寝ていたんでしょうか?
その方法が解れば藤村屋HPの更新がもっと早くなるのに、、、
と思う僕でした。
(ちなみにお盆期間中は井戸を非公開とされているようです)
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この掛け軸はなんでしょう?
ちょっと近付いて見てみましょう。 |
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「当山寺宝 十界の図(地獄極楽図 江戸時代作)」と書いてあります。
なるほど! 右上に仏さま、左上に閻魔大王がいらっしゃいます。
一番下は血の池地獄かな?
御参りの時子供たちは、親御さんから「悪いことしたらこんなふうに
閻魔さんに地獄に落とされてひどい目にあわされるのやで!」
と脅かされて躾けをされます。
まあ、きょうびの子供はビビらへんやろけど、、、 |
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これは、「迎え鐘」です。
外からは鐘の姿が見えません。
この鐘の音は、冥界まで届くんだそうです。
沢山の人が行列して鐘を鳴らしていきます。
一番人出のある時には、この回りを人が列んで、とぐろを巻いている(変な表現)そうです。 |
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ひょっとしてこれは「お迎えに来ましたよ〜」と
あの世にいらっしゃる御先祖さまにお知らせしているのかな?
さしずめ「ほな、一緒に家に帰りましょか」というところでしょうか?
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いや〜沢山あるきましたね〜
楽しかったですか?
なにぶん初めて行ったもので、見どころがわからなくて
頼り無いガイドでしたが、、
はい、これで皆さんも明日から、ここ一番の大勝負に出る時は「あっしにもしもの事があったら鳥辺野へでもうち捨ててくれい〜」と捨てゼリフを吐きましょうね(笑) |