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祇園祭の主な祭事と日程

祇園祭は山鉾巡航だけの祭とちゃいますねん。
一ヶ月に渡ってさまざまな祭事があります。
実は山鉾より神輿の方が重要な行事だったり、、
7月に京都においでになると、どれか一つは見る事ができますよ。

1日 午前10時 長刀鉾町稚児のお千度 八坂神社
町内の稚児係りが、稚児、禿(かむろ)を伴って八坂神社に参拝し、祭期間中の無事を祈る。
1〜5日 吉符入り 各山鉾町
祇園祭り最初の神事。
関係者が町会所に集まり、今年の祭当番の決定や、諸事の打ち合せを行う。
2日 くじ取り式 京都市議会議場
山鉾巡航(17日)の順番を市長立会いの元くじ引きにて決める。
長刀鉾など八基の山鉾はくじを取らず古例の従い決まった順番で巡航する。

山鉾町社参 八坂神社
くじ取り式を終えた各山鉾町代表者が、八坂神社に参拝し、祭の諸神事が無事済む事を祈る。
3日 午前10時 神面改め 船鉾町町会所(下京区)
鉾の祭神・神功皇后像の付ける神面の無事を確認する。
5日 午後4時 長刀鉾町吉符入と稚児舞披露
7日 綾傘鉾(あやがさほこ)稚児参社 八坂神社
綾傘鉾の稚児が参社し、巡航の無事などを祈る。
神社から稚児と認める「宣状(せんじょう)」が与えられる。
10日 午前10時 弊切(へいきり) 長刀鉾町
八坂神社神官が長刀鉾町に出向き、神事に用いる各種の御幣類を調整する。
神事用水清祓(しんじようすいきよめはらい) 仲源寺(東山区)
夜の神輿洗に用いる水を鴨川から汲み上げてきて、これを浄める。(午前10時)
お迎え提灯
神輿洗の神輿を迎える為、万灯会員有志がそれぞれ趣向を凝らした提灯を立てて行列、所定のコースを回る。
神輿洗 四条大橋
八坂神社神前に神輿三基を据え、そのうち中御座1基をかつぎだして四条大橋へ。
鴨川土手で神輿を清める。
10〜12日 鉾建て 各鉾町
釘を一切使わず縄だけで柱を固定する「縄がらみ」の伝統技法で、鉾 (注1)を組み立てる。
12〜13日 鉾曳き初め 各鉾町
本番さながらに「エンヤラヤ」の掛け声と共に組み上がった 鉾(注1)を試し曳きする。
本番の巡航には加われない、子供達や飛び入りも参加できる。
12〜14日 山建て 各山町
山(注2)の組み立てが始まる。
13日 長刀鉾稚児参社 八坂神社
午前10時頃、立烏帽子・水干姿の稚児が白馬にまたがり長刀鉾町を出発、四条通りを八坂神社へと向かう。
10万石の大名と同じ「五位少尉」(注3)の位を授かった稚児は、この後、精進潔斎(しょうじんけっさい)の生活に入り、巡航には「注連切り(シメ縄を切る行事)」の大役を果たす。
久世駒形稚児社参 八坂神社
午後2時頃、南区上久世の綾戸国中神社の氏子から選ばれた2人の駒形稚児が乗馬で社参。
この稚児は同社の御神体の駒形を胸に掛け、17日の神幸祭と24日の還幸祭の先導をする。
15日(宵々山) 斎竹建て 四条麩屋町角
山鉾巡航の際、出発点となる四条麩屋町の南北の角に、高橋町の人々によって早朝、青竹が2本たてられる。
まだ注連縄は竹にまつわらせてあるが、巡航当日四条通りをまたいで張られた注連縄を長刀鉾の稚児が切って落とし、巡航が始まる。
伝統芸能奉納 八坂神社
午後2時から境内能舞台で。
宵宮祭 八坂神社
午後8時、境内の明かりを一斉に消した中で、拝殿に安置された3基の神輿に神霊を移す。
16日(宵山)
献茶祭  八坂神社
表・裏の両千家が毎年交代で奉伺し、午前9時から家元自らが茶を点て、供する。
神剣拝戴(しんけんはいたい) 大政所町(下京区)
前日午後6時、長刀鉾の長刀が大政所御旅所に移され、この日午前10時、祭典ののち厄除け祈願として町内外の人がこれを拝戴する。
鷺舞・石見神楽 八坂神社 午後6時
鷺舞は傘鷺鉾に附随していた踊りで、2羽の鷺に扮した舞人が、羽を広げて舞う。
石見神楽は、スサノオノミコトの蛇退治の神話に基づいたもの。
 
宵山 各山鉾町
夕方から駒形提灯に灯が灯され、コンコンチキチン コンチキチンと祇園囃子が鉾上にて演奏されます。
各町会所には豪華な懸装品や人形などが飾られ、厄除け粽(ちまき)やお守りんどが授与されます。
午後10時頃からは「日和神楽(ひよりかぐら)」と称して、各山鉾町の囃子方が四条寺町の御旅所へ囃しながら出向き、巡航当日の晴天を祈願します。 長刀鉾の日和神楽は八坂神社まで出向きます。八坂神社へは午前0時頃の到着。
南観音山では午後10時頃より「あばれ観音」と称して、観音像を荒々しく担いで町内を回る。
17日 山鉾巡航(午前中)
祇園祭のハイライト、豪華な懸装品で飾られた32基の山鉾が祇園囃子を奏でながら都大路を巡航する。
見どころ
くじ改め---四条堺町でくじ取り式で決まった巡航の順番が守られているか、くじが確認される。 鑑札人は京都市長
注連切り---四条麩屋町で四条通りに張られた注連縄を長刀鉾の稚児が太刀で切り落とし、山鉾を神域に導く。
辻廻し---四条河原町や河原町御池の交差点で10トンを越す巨大な鉾を青竹と水を使って人力だけで見事に方向転換する。
神幸祭 八坂神社〜四条御旅所
拝殿に安置された3基の神輿が、午後4時に担ぎ出され、氏子町内を巡航。
午後9時〜10時頃相次いで御旅所に到着、24日の還幸祭まで進輦する。
20日 宣状 八坂神社 午後3時
24日の花傘巡航に参加する馬長(めちょう)・児武者が参社し神事役の「宣状」を授かる。
23日 献茶祭 八坂神社 午前9時
市中の煎茶道家元の輪番奉仕によって献茶祭が行われる。
24日  花笠巡航 寺町通り〜四条通り
古い鉾の形態を再現するために、始められた。
10基あまりの花傘に、獅子舞・鷺舞・馬長・児武者など総勢1000名もの大行列が市役所前を出発。
還幸祭 四条御旅所〜八坂神社
午後5時、7日間進輦していた3基の神輿が出発、氏子域を巡航しながら三条御供社で祭典を行い、神輿に灯を入れ、再び練り歩きながら、午後9〜10時の間に八坂神社に帰還します。
25日 狂言奉納 八坂神社 午後1時より
境内能舞台で、茂山忠三朗社中による狂言奉納。
28日 神事用水清祓 仲源寺
この夜行われる神輿洗いに用いる水を鴨川より汲み上げ清める。
神輿洗いは午後8時頃。四条大橋東詰にて。
29日 神事済奉告祭 八坂神社 午後3時
祇園祭の無事終了したことを神前に報告する。
31日  疫神社夏越祭 八坂神社
午前10時から境内疫神社で、祇園祭関係者や参拝者たちが鳥居に掛けられた直径2.5メートルの茅の輪をくぐり、無病息災を祈願する。

(注1)鉾(ほこ) 8基の鉾はだいたい同じ大きさ、形です(船鉾を除く)。
重さ約12トン、屋根までが約8メートル、鉾頭まで約24メートル、車輪は直径三メートル。
巡航当日、綱を引く「曳き子(ひきこ)」は30〜40名、お囃子と車の操作の指揮者「音頭取り」2名(「辻回し」時は4名に)、鉾の屋根で真木(しんぎ)の揺れを加減し、電線などの障害物を見張る「屋根方」には4名、鉾には約40名の囃子方が乗るので、一基当たり、総勢80名で巡航します。

(注2)山 各山とも、重さ約1.2〜1.6トンで、岩戸山、北観音山、南観音山は曳山で形は鉾と同じ。
ただし、真木には松を立てる。
かき方は14〜24名。

(注3)五位少尉の位 昔祇園祭の見物に公家や大名などが参列していた為、鉾の上より見下ろす状態になる稚児に祭期間だけ高い位を与えた。